今回、長柄町上野にある「翠州亭(すいすてい)」に伺って、長柄町の「六地蔵窯」の「焼締陶(やきしめとう)」の展示コーナーを取材しましたのでご紹介します。

「翠州亭」は、旧スイス大使館(国の登録有形文化財)をそのまま移設した、格調高い和風建築レストランです。枯山水の庭園を臨む落ち着いた店内では、地元食材や無農薬有機食材にこだわったランチと外房の地魚や地元の野菜をふんだんに使った季節の会席料理を楽しめる人気のレストランです。

その「翠州亭」の責任者と「六地蔵窯」の代表の安田氏が友人であったことから、「食と器」のコラボレーションが生まれました。

「六地蔵窯」は、千葉県長柄町六地蔵にある「焼締陶」の窯元です。
陶器に魅せられた安田氏が、岡山県で備前焼を学んだ後、自分の「登り窯」を持って独立の地として長柄町六地蔵を選ばれました。「焼締陶」は、釉薬を使わず、絵付けもせずに、「煙」と「炎」と「灰」だけで焼き上げます。備前焼と似ていますが、それとは一線を画すオリジナルの焼き物です。

また製作の「こだわり」は以下が挙げられ、ここまで徹底している職人は全国でも1%程度と聞いています。
①素材の土は、掘り上げた土から使える粘土を選り分け、乾燥、砕き、不純物を取り除く精製までの工程を自ら行います。
②燃料の薪は「赤松」だけを使用し、原木を近隣から集め、薪にする作業もすべて手作業で行います。
③そして、山の斜面に築いた「登り窯」に1500点程の作品を詰め、2週間薪をくべ続けて焼き上げます。

「翠州亭」の展示コーナーでは、このように作られた「焼締陶」から厳選された作品を、実際に見て、手に取ってその風合いを感じていただけます。
もちろんお気に召していただければ、その場で購入することもできます。
そして他の作品にご興味がある場合は、「六地蔵窯」の連絡先をご紹介しています。

また、最近「翠州亭」で企画された季節限定メニューで「六地蔵窯」の茶器を使用するなど、新たなコラボレーションも行われました。
季節限定メニューでは、「焼締陶」の素朴で繊細な姿や使い心地を感じて頂きながら、「翠州亭」の至高の料理を味わうことで、お客様はこれまでにない幸福感を感じたと思います。

「ながランくらぶ」では、このような長柄町の事業者様同士が協力して、お互いの発展ができる試みについてご紹介して参ります。
展示コーナーは「翠州亭」の入口を入ってすぐ左側にありますので、お越しの際は是非ご覧ください。

参考情報

■翠州亭(すいすてい)

 住所:千葉県長生郡長柄町上野521-4 Sport & Do Resort リソルの森内
 電話:0475-35-3333(お問い合わせ)
 URL: https://www.resol-no-mori.com/restaurants/suisu-tei/

■六地蔵窯

 住所:千葉県長生郡長柄町六地蔵579-1
 電話:0475-35-0501
 URL:https://nagaran-club.com/bizpartner/bp018/

展示コーナーギャラリー

展示棚(1)
展示棚(2)
説明書き